ジビエコーディネーター


鹿ニュース(2020年12月26日~2021年1月9日)

【被害】鹿と列車の衝突 JR東海、近年で最多ペース

鹿と列車が衝突する事故が減らない。JR東海管内では本年度は九月末現在、434件。単純に倍増して本年度の数値を推計すると、過去5年で最多だった前年度を上回る。同社は、鹿が多く出没する地域で徐行区間を設定し、ダイヤを調整して衝突を回避する努力を続ける。「やれることは限界に近づいている」JR東海の運輸営業部輸送課の課長代理が苦悩を明かす。列車が鹿に衝突すると緊急停止を余儀なくされ、ダイヤが乱れる。事故後の対処時間を短縮するため、紀勢線の一部列車には2012年から、クッション付きの衝撃緩和装置を装着している。(2020/12/26 中日新聞より)

 

【被害・対策】京都五山「法」の火床 食害深刻、シカ防止柵設置へ

京都の夏の伝統行事「京都五山送り火」の際、「法」の字が浮かぶ松ヶ崎東山で野生のシカの食害が深刻化している。「松ヶ崎立正会」によると、シカは数年前から出没。斜面の一部ではツツジの新芽や下草が食べ尽くされ、大雨などで土砂崩れが起きれば、63か所の火床が壊れる恐れがあるという。立正会が京都大の獣害対策の専門家らと対策を検討。左右に高さ約2メートル、長さ約130メートルの金属柵設置を決めた。費用約140万円は民間の助成金で賄う。火床周辺は「眺望空間保全区域」で、市が近く1年間の柵仮設を許可する。柵は目立たないよう茶色に塗装。来夏の送り火で景観に影響がないことが確認されれば、継続設置が認められる。(2020/12/28 読売新聞オンラインより)

 

【利用】雪の天狗岳に登った後は唐沢鉱泉でジビエ料理に舌鼓

通年営業の山小屋が点在し、冬でも登山口までバスの運行がある八ヶ岳。目指すのは、双耳峰の「天狗岳」。本日のお宿、唐沢鉱泉へ向かいます。夕食ではチェックインの際にあらかじめ注文していた、別注のジビエ料理「鹿のたたき」をいただきます。行者ニンニクを漬けた自家製のお醤油でいただくのですが、さっぱりとした鹿肉とよく合います。雪の八ヶ岳に行かれる方はぜひ、唐沢鉱泉に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(2020/12/28 ヤマケイオンラインより)

 

【被害】絶滅危惧種ミヤマシロチョウ衰亡進む/長野

希少な高山チョウで絶滅危惧種のミヤマシロチョウが近年、生息地の八ケ岳連峰や美ケ原高原で姿を消した。いずれもほぼ絶滅状態で、保護団体が憂慮している。標高1,400~2,000㍍の渓谷や疎林、草原に生息するが、高度経済成長期から進んだ別荘開発などの影響で減少。近年さらに、生息域で地球温暖化に伴う森林化が進み、チョウが好む開けた環境が減ったことや、蜜を吸う植物へのニホンジカの食害などが要因で衰亡が進んだとみられる。日本チョウ類保全協会などは11月15日、「ミヤマシロチョウの今」と題したシンポジウムを長野県東御市で開催し、保護に取り組む県内外の6団体が、チョウの生息状況を報告した。「静岡昆虫同好会」などによると、南アルプスでは一部に生息するが、ここもシカの食害などで減少している。静岡側の大井川上流域では「危機的な状況」という。シンポでは保護活動のあり方も議論。各団体は、幼虫の越冬巣を守るネット掛け▽吸蜜植物を増やすための高木の伐採▽違法採集者の監視、などに取り組んでおり、今後も続ける方針だ。だが保護団体の会員が高齢化していることもあり、活動を続けるには限界があるとして「国や県の支援が必要」との声が多く上がった。(2020/12/29 毎日新聞より)

 

【利用】有害鳥獣の肉をペットに 雲南市の市民団体が開発/島根

雲南市を拠点としている市民団体「チーム・クロサキ」が、無添加のペット用補助食品「しっぽのおやつ」を開発した。地元で捕獲されたイノシシやシカの肉を使っており、有害鳥獣駆除された獣肉の活用法の一つとしても一役買う。乾燥タイプで、食材を湯煎して砕いたミンチをスティック状にした。開発のきっかけは、スタッフの犬の「涙やけ」。手作りフードに変えたところ症状が軽減したことから、無添加の補助食品が作れないかと企画。今後、定期便としての販売や雲南市の土産物として定着させたいという。1袋当たり20グラムで、価格は500円程度を想定。来年1月から、「食の杜」の杜のパン屋とJR出雲大東駅内のつむぎで販売を予定している。(2020/12/30 山陰中央新報ONLINE NEWSより)

 

【利用】新年を寿ぐのにぴったりなフレンチレストラン

東京・丸の内のパレスホテル東京にある、フランス料理〈エステール〉。今の季節は、北海道産の天然の帆立、蝦夷鹿などが旬の食材。“北海道産蝦夷鹿の背肉 ブラックベリーのコンディメント カルドンとピーナッツ”は、コースのメイン。蝦夷鹿の背肉を骨付きのままじっくりと熟成させ、ローストに。じっくりと発酵させた国産のブラックベリーの優しい酸味を添え、生のピーナッツの食感がいいアクセントだ。(2020/12/31 Safariオンラインより)

 

【その他】前田のお殿様 蹴鞠を猛練習 金沢城二の丸御殿に「練習場」/石川

金沢城の復元事業の総仕上げとして県が整備している「二の丸御殿」。その一角で、加賀前田家の当主が「蹴鞠」に親しんでいたことが明らかになってきた。鞠場は珍しい屋根付きだった可能性が高い。蹴鞠史研究の第一人者、村戸弥生さんが、加賀前田家11代当主の治脩の自筆日記「太梁公日記」で確認した。日記に初めて蹴鞠が登場するのは1771(明和8)年。江戸に参勤した治脩が兄に蹴鞠を教わっていた様子が分かる。江戸藩邸で特訓を受け、連続3,000回に成功するほどに上達したとある。金沢城での蹴鞠が記されるのは73(安永2)年。江戸から戻った治脩が鞠場造りを命じ、正確な場所や規模は特定できていないが、日記の記述から二の丸御殿の寝室近くであることがうかがえる。74年2月には「独足」に熱中。朝風呂の前に1,300回を蹴り、午後5時ごろにも3,000回を蹴るなど具体的な練習メニューを書き記している。村戸さんは江戸時代の蹴鞠史は未知な部分が多いとして「平安の終わりから鎌倉にかけて成熟した『公家鞠』が基礎となっている。加賀藩が受け継いだ文化の一つとして解明を進める」と話した。蹴鞠保存会の理事で、大阪青山大の小倉嘉夫教授は自ら鞠を蹴る。「鞠は4.5メートルほど上がる。金沢城の鞠場の屋根は、かなり高い構造だったとも考えられる」と推測。城の屋根付き鞠場は彦根城などでも確認されたが、現時点では少数。初代の前田利家の次男利政の甲冑に描かれた紋章は梅鉢ではなく「鞠挟」で、今後の研究次第では、その関係性が明らかになる可能性もある。小倉教授は「江戸時代の蹴鞠史を紐解いていくきっかけにもなり得る」と評価する。(2020/12/31 中日新聞より)

 

【対策】エアソフトガンの未来

エアソフトガンは本物の銃をモチーフにしており、実際にBB弾が出る“危険な玩具”と誤解を受ける部分がある。メーカーは偏見を払拭するために努力している。2010年くらいを境にサバイバルゲームを“スポーツ”としてアピールすることにより人気が出始めた。お金を払って利用できるサバイバルゲーム用フィールドができ、きちんとしたビジネスとして成立し始めた。「サバゲ女子」という言葉も生まれ、女の子だけのグループで参加する人も増えた。TV番組などで取りあげられることも多くなり、現在サバイバルゲームはレジャーとして安定的な人気を見せている。それに合わせエアソフトガンへの興味も大きくなった。実銃に近い機構を持ち、実銃と同じくらいの重さを再現したエアソフトガンは自衛隊や警察でも訓練用として使用される。もう1つ昨今では鳥獣対策へのエアソフトガンの使用も目立っている。シカなど野生動物の被害が深刻となり、老人達がエアソフトガンを手に周囲を巡回する、といったニュースも見られる。メーカーとしてはエアソフトガンは玩具であり、人はもちろん動物などにも撃ってはいけないと言わなくてはいけない。しかし被害に遭っている農家などの悩みは深刻であり、個人はもちろん市町村での相談も来るとのこと。現状は「東京マルイ」はそのような使い方はしないで欲しいと伝えている。しかし、「鳥獣対策エアソフトガン」とキャッチコピーをつけて販売する業者もいる。メーカーとしてこう言った要望に対応できるよう、見識者達の意見を聞き一定のルールを作れないか相談したこともあったとのことだ。(2020/12/31 YAHOO!JAPANニュースより)

 

【その他】「オンラインで食楽しみ友好都市交流 芽室」/北海道

芽室町は友好都市の岐阜県揖斐川町と職員有志の「オンライン忘年会」を開いた。今年度3回目のオンライン開催で、事前に互いの特産品を送り合い、参加者は自宅で調理して12月18日の忘年会に臨んだ。芽室町からは、「コーン・チーズまん」や「ごぼうみそ肉まん」などを送った。揖斐川町からは地場産の日本酒のほか「スルメピーナッツ」「鹿肉どて味噌煮込み」などが届いた。(2020/12/31 十勝毎日新聞より)

 

【被害】栃木に移住した夫婦 温泉郷でワイン作りに挑戦

栃木県那須塩原市の板室温泉郷。板室産のブドウを使ったワイン「Itamurogne」(イタムローニュ)のラベルには瓶ごとにサル、イノシシ、シカが描かれている。石井晶さん、亜由子さん夫婦が販売している。2015年、晶さんは大田原市に移住し、板室地区の約1.2ヘクタールの休耕地を借りた。ブドウ畑はシカなど野生動物が多いため物々しい電気柵に囲まれている。板室地区でも耕作放棄地が広がり、害獣対策は欠かせない。本職の電気工事士の腕を生かし、電気柵はすべて自ら設置。2人はアルバイトをしていた福島県のブドウ園で出会った。晶さんは本格的に栽培技術を学ぶため、15年に栃木県立農業大学校に入学。亜由子さんもフランスのブドウ園で働いた経験があった。半分は貯金、残りは借金で1千万円を工面してブドウにつぎ込んできた。足利市内のワイナリーに製造を頼んだ。ラベルに描いた野生動物は「動物との共存を考えるきっかけにしてもらいたい」との願いを込めた。(2021/1/1 朝日新聞デジタルより)

【その他】「シカと見誤り」登山客に散弾銃発射…手に当たり人さし指骨折

1月2日午前11時頃、山梨県丹波山村の山中で狩猟をしていた同村の会社員男性が発射した散弾銃の弾が、登山中だった東京都の男性の手に当たった。男性は左人さし指を開放骨折するけがを負った。地元の猟友会メンバーと猟をしていたが、シカと見誤って誤射をしたという。同署が業務上過失致傷の疑いで調べている。(2021/1/3 読売新聞オンラインより)

 

【利用】グランドハイアット東京各店が「免疫力アップ」メニュー

グランドハイアット東京各飲食店が現在、「免疫力アップが期待できウイルスに負けない身体づくりを応援する」をコンセプトにしたメニューを提供している。イタリアンカフェ「フィオレンティーナ」は発酵食品に注目し、麹を取り入れたコース「フィオレンティーナ 塩麹コース」を用意。蝦夷鹿をはじめ、金目鯛や牛ほほ肉などを塩麹でマリネして仕上げた。(2021/1/8 六本木経済新聞より)

 

【海外】ビーバーのダムを横断する野生動物たちの1年間を早回し/アメリカ

ミネソタ州、ボエジャーズ国立公園の近くにビーバーが作ったダムは、多くの野生動物たちの通路となっている。その姿を定点カメラで撮影した1年間の記録を早回しにした映像がある。ビーバーはもちろんオオカミやクマ、鹿やキツネに水鳥たちなど、様々な動物たちがビーバーダムを利用していて、ずっと見ていられる楽しい映像となっている。自然の建築士、ビーバーはダムのメンテナンスに余念がない。長い年月の間にはいくつもの“ダム湖”が作られ、ビーバーが環境を大きく変えることで多くの命を森に呼び込んでいる。鹿の親子もやってきた。約6分間の映像だが、様々な野生動物たちが次々と登場する自然み溢れる映像に、心が癒される。(2021/1/8 ガラパイアより)

 

【利用】鹿に猪、ニュー新橋ビルの「秩父」で

新橋駅の烏森口を出てすぐのところに1971年に作られた「ニュー新橋ビル」というディープなスポットがあります。大小さまざまな店舗がひしめき合い、何やらワクワクする場所です。地下のフロアにある「秩父」。中に入ると壁に所狭しと貼られたメニューが目に入ります。民芸品や、格子の窓もいい味出でてる。名物女将に会いたいと通うファンも多いのだそう。鹿肉は通常、生食は推奨されるものではありませんが、こちらの「鹿刺し」一度冷凍して、ルイベのような半解凍の状態でサーブされます。一番醤油とウズラの卵に、添えられているニンニクと生姜を好みで溶き、まだ冷たいお肉を口の中で温めるようにしながら味わいます。臭みもなく、におい消しのニンニクも生姜も要らないくらいです。ラストは「猪鍋」。こちらも秩父のお肉屋さんから仕入れた現地のお味。(2021/1/8 マイナビニュースより)